主催者不在の、コロナ禍の中での、音楽イベントの作り方
司会の原稿作成
出演者の紹介も快く引き受けてくださった司会のHさん
さて、照明のKさんが紹介してくださった、司会のHさんの話です。
司会の経験は少ないながら、よく通る声で、落ち着いた、しかも若々しく可愛らしいアナウンスをされるHさん。
Kさんのお力添えもあり、開演・休憩(換気)・終演の案内のみならず、各出演者の紹介も快く引き受けてくださいました。
交代で各出演者の紹介をやることになっていた我々は、ほっと胸をなでおろしました。
オーバーフロー気味の島袋に、原稿の台本までのしかかる。
1月14日の最終打ち合わせの際、A氏から「ここに、司会の台本を書いたけえ、紹介文を島袋さんがくっつけて、完成させといて」と言ってワードのファイルを渡されました。
前日リハの2日前、14日の昼近くです。
私が16日朝9時までに仕上げねばならない印刷物は、この時点で
タイムテーブル(A4を貼り合わせてポスターサイズにプリント数枚)
役割分担表(A4を貼り合わせてポスターサイズにプリント数枚)
受付デスクの案内表示4種類(A4を貼り合わせて細長く)
プログラム原版 (手付かず)
受付マニュアル(手付かず)
この上、さらに司会原稿を完成させてHさんになるべく早く渡す、という作業を押し付けられたのです。
私は、このイベントの最初の話し合いの時点で「自分の労力も能力も時間も、このために持ち出しはしたくない」ときっちりA氏を含む皆に宣言しています。
なのに、この体たらく。
チラシのデザイン料以外はいただいていませんから、全て持ち出しです。
ボランティアです。いいえ、搾取です。
さすがに「Aさん、タイムテーブルなどの印刷くらいできませんか?」と尋ねると
「え、僕は、大きいのはできんけえ」。
見かねたKさんが救いの手を差し伸べてくださいました。
15日。
前夜早めに就寝、深夜2時に起きてゴリゴリと作業を進め、気力が尽きそうになった昼頃、Kさんよりメッセージが入りました。
お世話になります。
照明のKです。
A様よりアーティスト紹介以外の全体の原稿をリリア様よりいただけると伺いました。
もしよろしければ現状できている部分で良いのですが、いただくことは可能でしょうか?
お手数をおかけいたししますが、よろしくお願いいたします。
ごめんなさい、まだ出来上がっていません、現状A氏から預かったワードだけなら…、とお返事すると「ワードでいいです。紹介文もテキストで構いませんので、現状で送ってください。こちらで編集してPDFにします」とのこと。
地獄に仏とは、このことか。
あまりにも疲れ果てていた私は少し信じられない思いで手付かずのA氏の原稿と、各アーティストの紹介文をKさんに送信しました。
すぐに、編集済みの美しい文章がPDFとなってこちらに送信されてきました。
ちょっと、いいえかなり、泣きそうでした。
公演終了後に、このことのお礼を言うと、
「あまりにも島袋さんに仕事が集中しすぎだと感じたので…」
捨てる神あれば拾う神あり。
下記に、Kさん作成の、司会原稿のPDFを置いておきます。
換気についての案内なども盛り込まれていますので、コロナ禍の中でのイベント開催に苦労されているどこかの誰かのお役に立てれば良いな、と思います。
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