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島のブルース、奄美のご当地ソング工工四(くんくんしー)

三沢あけみとマヒナスターズ、「島のブルース」

超ロングヒット!1963年から今日まで長〜く愛されている曲

1960年代の東京。日劇(現有楽町マリオン)前。(フリー素材より))
1960年代の東京。フリー素材より。右に見える日劇(現・有楽町マリオン)では、三沢あけみさんではなく、江利チエミさんの番組(?)が上映されているようです。

お年寄りが覚えている曲、というリクエスト

2021年3月のとある愛好会の日、Mさんより「今度、Oさんと一緒に、老人ホームでボランティア演奏をすることになりました。」とのお話がありました。

 

MさんとOさんは、愛好会発足以前、私がまだ個人レッスンでお教えしていた頃からの生徒さんです。
もうすでに、地域のお祭りや老人ホーム等で、なんどもボランティア演奏をされている、ベテランのお二人です。

 

「観客は、平均年齢が90歳近いくらいのご高齢の方々です。で、『島のブルース』をやってほしい、とのリクエストがありまして…。」
「自分で音源から音を取ってみたんですが、間奏や後奏部分は自信がないんです。」
とのこと。

 

「島のブルース」について

とっさに、「あ〜、あれですね。『♪し〜まむ〜すめよ〜』の曲ですよね。」とお答えしたものの、これまで私も演奏する機会はありませんでした。

 

よい機会ですので、「島のブルース」について、少し、調べてみました。

※以下、「島のブルース」のWikipediaより。下線、太文字は筆者によるものです。


「島のブルース」(しまのぶるーす)は、1963年4月にリリースされた三沢あけみ・和田弘とマヒナスターズのシングルである。
(中略)
作詞は吉川静夫、作曲・編曲は渡久地政信による。

1番と4番が三沢とマヒナスターズの合唱、2番が三沢の独唱、3番がマヒナスターズのみ(メインボーカルは三原さと志)の歌唱となっている。

渡久地政信が少年時代に過ごした、鹿児島県の離島「奄美大島」をテーマにしたご当地ソングの楽曲であり、イントロに加わっている「指笛」は、渡久地自身の実演である。尚、B面の「長崎慕情」は三沢あけみはレコーディングに参加せず、和田弘とマヒナスターズの単独歌唱となっている。

奄美大島を舞台とした曲であるため、奄美群島の伝統民謡の島唄系統のアーティストに好んでカバーされる傾向にある。

Wikipedia「島のブルース」より

 

生徒さんの中で1番のご年配で、今年81歳のNさん曰く、

「この曲なら、私たちの世代は全員、知ってます!
ほら、今と違って、ヒットした曲は家族みんな、老若男女、みんな知ってる時代だから!
三沢あけみさん、可愛らしくて、それはそれは人気でしたよ。
だから、この曲がヒットしたすぐあとに生まれた私の長女の名前は、『あけみ』(笑)」

さらにNさん、
「私、職場のみんなでこの曲を踊ったこともあるんですよ。」と、
『♪奄美懐か〜しゃ』って、歌いながら踊って見せてくださいました。

私もNさんのような81歳になりたい。

 

ところで、この曲、沖縄ではなく、奄美大島なんですね!(今さら、すみません!)

 

良い人ばかりの島、それが奄美大島

画像は、イメージです。

突然ですが、私個人の思い出を語ります。四半世紀近く前の話。

東京の有明埠頭から沖縄の那覇まで、フェリーで旅に出たことがあります。往路だけで3泊4日の旅。
飛行機で行くのではなく、海路を使うことで、沖縄への距離を実感したかったのです。若かった。

船は、2ヶ所ほどの寄港地を経て、いよいよ2日目には九州と南の島々を隔てる大海原へ入りました。
私はと言えば、日中、ひとりで三線を抱えて海を見ながら外のデッキで唄い続けており、フェリーの従業員の間でちょっとした話題になっていたようでした(笑)。
太平洋へ突入する頃にはいつの間にか友達がたくさんできていて、本来なら時間を持て余すはずの船の旅が、少し、華やいだものになりました。
新しいお友達は、なぜかおじさまばかり。なので、外が暗くなると図々しくも男子部屋へ入り込み、夜更けまでおじさまがたとお酒を酌み交わしながら歌っておしゃべりして、楽しく過ごしました。

私が乗った船の、最後の寄港地は奄美大島の名瀬でした(※)。
名瀬に船が着いたのは、宴会の翌朝。そこで、お酒を酌み交わした優しいおじさまたちが、なんと全員、降りていってしまったのです。
口々に、今度は奄美においで、案内するから、また会おうね、とおっしゃりながら。
涙が出ました。
そして、那覇まであと一泊、どうやって過ごしたらいいんだよう、とちょっと途方に暮れたことを思い出します(結局は有明から乗船した酔狂な数名のバックパッカーたちと、前夜と同じように楽しく過ごしたんですが)。

あの時以来、「奄美大島には良い人しかいない」というイメージが私の心に根を張っています。そして、あれから20年以上経つのに、まだ奄美に上陸できていません…。

※この記事を書くにあたって現行の航路を調べましたが、今は名瀬には寄港しないようです。

 

閑話休題。

 

「島のブルース」の工工四です。

島のブルース
画像をクリックすると、別タブで印刷用PDFが開きます。

聞き取りの参考にしたのは、下記のYouTube音源です。おそらく、1963年発売のレコードからアップロードされたもの。

(話がずれますが、YouTubeで「島のブルース」を検索すると、最近の三沢あけみさんの動画がたくさんヒットします。デビュー当時、可愛らしくて大人気だったのよ、と聞いてはいたのですが、今でも、信じられないほど可愛らしくて、びっくりします…!)

 

間奏など、なるべく原曲に忠実に書いていますが、一部、三線で弾きにくい箇所があったので変えています。

 

曲そのもののメロディーが非常に覚えやすく歌いやすい、弾き語りが楽しい曲です。
ぜひ、チャレンジしてみてください!

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E-mail info@zurazura.com

“【練習動画あり】初心に帰って、安里屋ゆんた。” への2件のフィードバック

  1. ブログ拝見させていただきました。
    りんけんバンドの工工四はとても貴重ですね。ぜひ、イージーモードバージョンの弾き方のコツなども動画してほしいです。
    ちなみに島袋さんの教本も持っています。

    • コメントありがとうございます!
      あの教本をお持ちとは…!とても嬉しくありがたいです。
      りんけんバンドさんの楽曲は、工工四がなかなか見つからないんですよね。貴重さを分かち合うことができて、それも嬉しく思います。
      弾き方を動画でアップできたら、とは常々考えているのですが、動画は撮るのも編集もなかなかの作業量になってしまうので、つい後回しにしてしまっています。
      でも、コメントをいただけたことで、やる気が湧いてきました。
      今取り組んでいるイベントなどが終わって落ち着いたら、動画にも再度取り組みたく思います!

      島袋りりあ(幸子)

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