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「花ぐるむ」の歌詞と工工四

フォーシスターズの伊波智恵子さんが唄う「花ぐるむ(花衣)」

豪華な顔ぶれの、作詞作曲、そして唄者

今日取り上げる曲は「花ぐるむ」。
宇部沖縄三線愛好会の、Kさんからのリクエストです。

 

まずは、音源をお聞きください。

 

恋い焦がれる人と結ばれる、まさにその日(結婚式を挙げた日の、初夜でしょうか)に、女として生まれた運命や人生に思いを巡らせて唄い上げた、とても色っぽい曲です。

 

唄っているのは、「フォーシスターズ」の末娘、伊波智恵子さん


フォーシスターズは、伊波貞子をリーダーに、久美子、みどり、智恵子の4人姉妹で結成された民謡ユニット。“民謡アイドル”の草分け的存在として、1970年代の沖縄を席捲し、後のネーネーズをはじめとするグループらにも多大な影響を与えた。

エンタ魂(まぶい)より

フォーシスターズ 。代表曲に、「島々清(かい)しゃ」「豊年音頭」「丘の一本松」などがあります。
三線を多少嗜んでいる方なら、「ああ〜、聴いたことある!!」という曲ばかり。

 

これらの曲の数々を作曲されたのが、普久原恒勇(ふくはら つねお)さんです。

※普久原恒勇さんのWikipediaは、 こちらです。


戦後沖縄を代表する作曲家の一人で、普久原が生み出した名曲の数々は「普久原メロディー」と呼ばれ、沖縄県内外で親しまれている。

上記Wikipediaより

近年の沖縄のミュージックシーンを語る際に、必ずお名前が出てくる方です。
愛好会でも、普久原メロディーの曲の中から、「芭蕉布」そして「娘ジントーヨー」を課題曲として取り上げてきました。

 

また、作詞をされた上原直彦さんも、有名な方です。
作詞家として、というよりはラジオ他メディアのプロデューサー、パーソナリティ、そしてなんと言っても「さんしんの日(3月4日)」の提唱者として、三線関係者に広く知られています。

※上原直彦さんのWikipediaは、 こちらです。

 

歌詞の意味

さて、工工四の前に、歌詞を見ていきましょう。
全編、美しい沖縄本島の言葉で綴られており、しかもサビ部分以外は琉歌となっています。

一番

かさにたる御衣(んす)にテ (笠に垂れる薄衣に)
女身(いなぐみ)やかくちテ (女である、この身を隠して)
からじ真結(まゆい)どぅ (髪をしっかりと結い上げて)
縁(いん)ぬしるし (ご縁のしるし)

散(ち)り飛(とぅ)むな 散(ち)り飛(とぅ)むな (散り飛ぶな、散り飛ぶな)
恋心(くいぐくる)や (恋心よ)



二番

華(はな)ぐるま乗(ぬ)やいテ (花車に乗って)
花衣(はなぐるむ)着(ち)ちんテ (花の衣を纏って)
女(いなぐ)行(い)く道や (女の行く道は)
辛(しん)さびけい (辛さばかり)

散(ち)り飛(とぅ)むみ 散(ち)り飛(とぅ)むみ (散り飛ぶだろうか、散り飛ばないで)
恋心(くいぐくる)や (恋心よ)



三番

真肌はだはだとぅテ (玉のような真肌に)
着(ち)ちゃる花衣(はなぐるむ)テ (着ている花衣)
袖(すでぃ)ん脱(ぬ)じかいてぃ (袖を脱ぎかけて)
夜半(ゆわ)どぅ待(ま)ちゅる (夜のときを待っている)

散(ち)り飛(とぅ)むみ 散(ち)り飛(とぅ)むみ (散り飛ぶだろうか、散り飛ばないで)
恋心(くいぐくる)や (恋心よ)



四番

恋(くい)ぬ花衣(はなぐるむ)テ (恋の花衣)
あかあかとぅ染(す)みてぃテ (あかあかと染めて)
想(うむ)い肝(ちむ)綾(あや)に (この想い、心を、綾に)
織(う)やいたぼり (織ってください)

散(ち)り飛(とぅ)むな 散(ち)り飛(とぅ)むな (散り飛ぶな、散り飛ぶな)
恋心(くいぐくる)や (恋心よ)

(自分の、実際の年齢やキャラクターはとりあえず棚に上げて)若い女性になりきって、艶っぽく唄いたい曲です。
特に、歌詞に度々現れる「テ」の部分…!
ここが、この曲の艶っぽさの肝となる部分です。頑張って、色っぽく、優しく「テ」と唄ってみましょう。

 

「花ぐるむ」の工工四

花ぐるむ工工四
画像をクリックすると、別タブで印刷用PDFが開きます。

音階は、5音で構成される「琉球音階」に「レ」を加えた「嬰陰旋法(えいいんせんぽう)」です。
難しい言葉ですが、琉球音階として知られている「ドミファソシド」に「レ」を加えた、「ドレミファソシド」でできている曲調のことです。
琉球音階よりも、実はこちらの嬰陰旋法のほうが、沖縄の民謡としては一般的な音階なのです。

 

一言で言えば「ドレミファソラシド」のうちの「ラ」がありません
三線の記号で言えば、「乙」と「五」を使わない曲です。
11個の記号のうち、2つが消えました!簡単っぽい、ですよね。

 

実際、三線はそれほど難しくはないのですが、唄は慣れるまで、やや難しく感じるかもしれません。
「ラ(乙、五)」の音が無い、ということに気をつけて、特に工から六に上がるときは思い切り上げて唄ってみてください。逆に六と七は半音しか離れていないので、上げすぎ注意です。
そこがうまくいくと、沖縄っぽさが2段階、いや3段階くらいレベルアップします。

 

「ラ」抜きの曲に慣れていきましょう

これまで課題曲として取り上げてきた曲の中で、同じような音階の曲として

が、ありました。

 

どの曲も、三線の音程をしっかり聞いて、そこから外れないように唄の音程を丁寧に取っていくことで、独特の音階を自然と掴むことができるようになります。
焦らずに、じっくりやっていきましょう。

 

Kさん、ありがとうございます

この「花ぐるむ」の採譜に当たって、リクエストくださったKさんから多大なご協力をいただきました。
前回(2月23日)の愛好会の際に、ご自身の手で採譜された工工四をお持ちくださったのです。
三線歴が長く、音感と歌唱力に優れたKさんの手による工工四を元に書き足したものが、今回の工工四となります。

改めて、Kさんに感謝申し上げます!

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定休日:火曜、土曜、日曜、祝日
(沖縄三線愛好会は火曜夕方5時から)
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