安波節の構成について&美味しい煮干しラーメンレシピ
この記事は、移転する前のブログから転載したものです。
今回は沖縄そばじゃなくて、ラーメン
令和2年1月14日の愛好会の記録です。
安波節は琉歌でできている、というお話。
あ〜はぬ〜〜ま〜は〜〜〜ん〜〜た〜〜〜や〜🎵
はいたい、島袋です。
いきなり唄っておりますが、この曲は、安波(あは)節。
沖縄(特に本島)出身者なら聞いたことがない方はおられないんじゃないでしょうか。ポピュラーかつあまり複雑でないメロディーなので、沖縄の人は三線を習う際に最初の曲として安波節を教わる、と聞きます。
ところがどっこい、ここは山口県なので沖縄音楽大好きな愛好会メンバーたちも、この曲についてはあまり知りません。ですが、ビジターメンバーのお一人が、今月末に人前でこの曲を披露する(させられる?)機会がありそうだ、とのことで、昨夜はご参加の方全員に、この曲についてご説明させていただきました。
歌詞の意味については、下記のサイトをご参照ください。
安波節
安波節 あは ぶし aha bushi 語句・ あは 国頭間切安波村。現在は沖縄県国頭郡国頭村にある村。東海岸に面し、安波川と普久川が太平洋に流れ込むあたりに位置する。かつては「あふぁ」と発音していた【沖縄語辞典】ので、「あふぁぶし」と読んだり、歌っても問題はない。 一、 安波のまはんたや(ハリ)…歌には奥にこめられた人々の「想い」がある。 これを唄う方は是非一度この安波村と歌碑を訪れて欲しい。
「歌詞の意味」は上記たるーさんにお任せして、ここでは「曲の構成」だけ見ていきます。
この曲は琉歌でできています。琉歌についてはこちらで軽く説明していますので、よかったらご参照ください。
この曲の構成として「唄持ち(前奏や間奏に使う部分です、三線のみの短い繰り返しの旋律)」→「❶琉歌の上の句(8文字・8文字)」→「唄持ち一回」→「❷琉歌の下の句(8文字・6文字)」→「唄持ち二回」→「二番の歌詞(やっぱり琉歌。上の句)」→…あとは、歌詞を覚えている分だけ延々続きます。
琉歌って何?という方は、こちらをどうぞ。
さて、そこで問題になるのが、❶と❷つまり上の句の部分と下の句の部分は、メロディーがまったく同じであること。
しかし、上の句は8文字+8文字、下の句は8文字+6文字。2文字足りません。
一般的に、安波節の工工四には注意書き等は何もありません。さて、どうしたらよいのでしょう?
下図をご参照ください。
このように、上の句と下の句が同一または非常に近い旋律のため、下の句を2文字無理やり増やすことが、沖縄民謡(琉球古典)ではよくあります。
その場合、上記の「になしどぅくどぅくる」のように6文字中の4文字目と5文字目を繰り返すことで計8文字として収めることがあります。
今、パッと思いつくのは「祝い節」でしょうか。
他に、下の句最後の6文字のあとに「ヨンナ」と付けてなんとかするのが「遊びションガネー節」。また、最初の3文字を繰り返して計9文字にしてそれでも上手に収めちゃうのが「だんじゅかりゆし」。いろんな方策を考えるものですね。
周防大島産の煮干しを贅沢に使った煮干しラーメンレシピ!
さて、沖縄の古い曲に興味がない方にはよくわからない話が続きましたので、昨夜のおもてなし料理について記しておこうと思います。
周防大島ご出身のSさんに、立派な煮干し(西日本では「いりこ」という呼び名が一般的でしょうか)をたくさんいただきました!
そのままおやつでもりもりいただいているんですが、愛好会にも美味しい煮干しをおすそ分けしたく、こうして頭とワタを丁寧に取って…。
いつものタマチクで豚バラを1キロ買ってきて、ネギの青い部分と生姜を一緒に30分ほど圧力鍋でプシューッとやり…
豚バラさんは、醤油、ザラメ、酒でできたタレに漬け込んで、一晩寝かせて美味いチャーシューとなっていただくことにしまして…
肉とネギ、生姜を取り除いた豚出汁に下ごしらえした煮干しを突っ込んでさらに10分圧力をプシューッ。
うまいうまい豚煮干し出汁が取れました(画像撮り忘れ)。
実際には、これに半熟味玉と、またもやSさんからの差し入れの山口県産高級海苔が入りました。
煮干し出汁がよく香って、自画自賛ですが、よいものができました。
Iさんから「先生!ラーメン屋さんやりましょう!!」との声。
それもいいなあ。
さて、まめにメモを取ったりしない性格なので美味しいものを作ってもレシピを残しておらず、常に一期一会です(同じ味を再現できない)。
今回はこれまでの人生の反省を兼ねてここにメモっておきますので、私だけでなく皆さまどうぞご活用ください。
周防大島産煮干しを使った煮干しラーメンレシピ
出汁部分:材料
- 豚バラブロック1キロ
- 長ネギの青い部分3本分
- 生姜大きめひとかけ
- 水、豚バラがかぶるくらいより、多め
- 下ごしらえした煮干しどんぶりいっぱい
チャーシューだれ:材料
- 醤油200cc
- みりん100cc
- 酒100cc
- ザラメ大さじ4
※上記を煮立たせてアルコールを飛ばしておきます。
具:材料
- メンマ(業務スーパーが安い)
- 味玉(半熟玉子をチャーシューのタレに数時間漬ける)
- 長ネギ(お出汁に使わなかった部分を使用)
- 海苔(いただきものです✨)
- できあがったチャーシュー薄切り、お好きなだけ!
スープの味付け(器が小さいので、少なめの1人前です):材料
- 味の素香味ペースト1センチ
- 砂糖小さじ半分弱
- ナムプラー小さじ半分
- 塩小さじ4分の1
- 出汁おたま3杯分くらい
作り方
- 出汁の取り方は、すでに書いた通り。チャーシューと味玉に時間がかかるから、前日から準備したほうがいいです。
- 具材を準備します。
- そうそう、麺はスーパーで良さげな生麺を買っておきます。
- いよいよ皆さまにお振る舞いする時には、一つのコンロで出汁を保温しつつ、もう一つのコンロで麺を茹でます。
- 今回、麺の茹で時間は2分でした。まずは器に<スープの味付け>の調味料をきっちり計って入れます。
- 麺を沸騰したお湯で茹で始めます。タイマー2分をセット。
- タイマーが1分切ったらお出汁を器に入れ、調味料を溶かします。
- そうこうするうちに麺が茹であがりますからお湯を切り、スープに入れます。ラーメン屋さんになった気分で。
- チャーシューほか、具材を彩りよく乗せて、出来上がり!
また今回も、楽しく美味しい愛好会でした。
次回は1月21日(火)、いつものようにお待ちしております!
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