YouTubeで盛り上がる、再会の夜
この記事は、移転する前のブログから転載したものです。
感染防止策を練って、再開します。
新規の曲&おさらいした曲目の数々
愛好会休止期間中に、目覚ましい上達を遂げた方も
いやー、人と直接話をするのって、いいものですね。
それが、同じ趣味を持つ仲間たちとなればなおさらです。
5時ジャストにお見えになったS井さん。
お会いできるだけでも嬉しいのに、美味しいものをたくさん両手に抱えてのご登場で、感謝感激です。
「自宅にいなくちゃいけなくて暇だったでしょう、だからよく三線弾いてましたよ〜。BEGINの『竹富島で会いましょう』が楽しくて、このところよく練習しています!」とのこと。
驚きました。S井さんには、まだ早弾きをあまりお教えしていないんです。
なのに、早弾きの中でも初心者向けとは言えない、「竹富島で会いましょう」とは。
ではご一緒に、と弾いてみましたら、音もリズムも完璧、1番は歌詞もしっかり覚えておられて私から申し上げることは何もありません。ですので、前奏や間奏の「囃子(へーし)」を弾きながらやってみる、ということを宿題といたしました。
話が横道にそれますが、唄よりも、囃子のほうが難しい
沖縄曲で本調子の曲は、たいていの場合三線が弾くメロディーと唄のメロディーが一致します。最初は弾きながら唄うのは難しい、と感じますが、1ヶ月もすればコツがつかめてきます。三線の音をよく聴いて、その通りに唄えばだいたいオッケーです。
でも、「へーし」は三線のメロディーとまったく関係ないセリフ、節回しを言わなくてはいけないので、かえって唄よりも難しいのです。
例えば、有名な「安里屋ゆんた」の「へーし」。前奏や間奏で「ヒーヤ、ハイヤ、ヒヤササ」と叫びます。下の動画がとてもわかりやすいのでご覧ください。
お客様も一体となって、「へーし」を入れて盛り上がっています。簡単そうに見えますが、三線を弾きながらこれを叫ぶのは、練習と慣れとが必要です。
「外出自粛」期間中に一日一本の練習用動画を上げてくださった宮里先生
さて、S井さんに続いてお見えになったS野さん、再開を抱き合って喜びたいけどできなくて悔しいねえ!と練習そっちのけでしばらくは透明シート越しの雑談に花が咲きました。
S野さんはもう三下げの早弾きをかなりマスターされています。
「谷茶前節」はだいぶできるけど、「ちらし」である「伊計離(いちはなり)節」のほうはなかなかよね!と苦労されています(私も苦手な曲です😅)。
そこで登場するのが、事務所に置いてある、古い(けど一応使える)プロジェクター。以前ご紹介した宮里英克先生が先日「伊計離節」をアップされていたので、ありがたくみんなで拝見します。
三下げのちんだみ(調弦)の説明、曲の説明から始まって、曲を短く切りながら、そして工工四を画面に出しながらの至れり尽くせりの練習動画。
途中からお見えになったOさんも一緒に、今度は谷茶前節も併せてYouTubeで練習。
もちろん宮里先生の練習用動画は非常にオススメ(野村流工工四を正確に弾いて唄ってくださる唯一のYouTube動画です、多分)なのですが、短く切りながら練習したい、ということでこちらも再生。
公開当時は、ここに「ぬちすまいる先生」の伊計離節の動画がありましたが、今はYouTubeにアップしておられないのか、リンク切れです。
ぬちすまいる先生。一曲を教えるのに15分もの長時間、丁寧に繰り返し弾いてくださいます。野村流工工四で練習する場合は三線も唄もそれぞれほんの少し、微妙に違う部分があるとは思いますが、そんな小さいことは気にせずに、こうしたありがたい動画を利用してがんがん練習してみたらいいと思います。
練習動画に飽き足らず、脱線しつつ盛り上がるYouTube鑑賞会
最初のきっかけは「ジャズドラマーのおばあちゃん」
なんの話をしている時だったか、私が「子育てで三線を中断していた期間が長くて、勘を取り戻すのにとても時間がかかった」という話をしたら、S野さんが「体に染み付いていたら、30年経っても大丈夫ですよ。若い頃にジャズドラマーとして活躍していた80代のおばあちゃんが、お孫さんに連れられて憧れのニューオーリンズに初めて行って、そこで飛び入りでバンドに混じって、演奏をされる動画があるんです。30年ぶりなのに素晴らしい演奏。いい話でしたよ」と。
気になりますよね。検索して、みんなで鑑賞しました。
こんなに体に染み付くほどに音楽が身についたらいいね、と盛り上がっていたら引き続きS野さんから「YouTubeといえば、今度は沖縄なんですけど、街中で、すごく上手な青年たちが三線を並んで弾いている動画があるんですよ。すごくカッコイイの。あれ、そういう文化ですか?なんでしょう?」とのご質問。
なんだそのフラッシュモブみたいな三線青年たち。
思い浮かんだのはエイサーの地方(じかた)だけを、エイサーの演舞を写さずに撮影したものではないのかな、ということ。
その説明をするためにエイサー動画を探し出したら、今度は私の舌が止まらない。語りたいことがありすぎるんです、エイサー大好きですから。
まずは、エイサーの中の「ザ(ジかな?)・エイサー」。沖縄市中の町青年会の演舞をご覧ください。いわゆるエイサーの一般的イメージと要素とがぎゅっと詰まっている上に大所帯で見応えがあり、演舞も演奏もハイレベル!
中の町のエイサーが(技術面ではなく、エイサーとは、という定義の面で)標準的なものとしたら、ややローカルなのが、こちら。屋慶名(やけな)青年会。
太鼓が小さくなりました!動きも違いますよね。横に揺れるよりも縦に動く感じ。衣装の独特さ、カッコよさも見どころです。
さて、もっとローカルかつ、まさにその土地にしかない、どこにも誰にも真似ができない、独自のエイサー、いきますよ。平敷屋(へしきや)青年会(今回は、西)。
チョンダラー(シュロでできた髪をおっ立てて、指笛を吹きながら練り歩く白塗りの顔の人たち)のシーンが長いですが、ご覧いただきたいのはパーランクー(小さい太鼓)を持って踊る、手ぬぐいをかぶった集団。
最初の「ザ・エイサー」と比べたらまったく違うものです。もともとは宗教行事であるエイサー、その厳かな部分を大切に残してきた感があります。いいですよね〜(誰からも同意が得られなくても大丈夫なくらい、自信に満ちた独り言です)。
結局、S野さんがおっしゃっていた三線を弾く青年たちは何者だったのか
愛好会が終わって解散後、帰宅されたS野さんから、「例の動画、ありました!」とラインが。
思った通り、エイサーの地方でした!しかも、あの、中の町青年会!胡屋交差点での、おそらくウークイ当日の演舞の、地方だけを狙って撮影されたものです。
ものっすごく上手いです。惚れ惚れします。若いのに、偉いねえ〜、と目を細めながら愛でてしまいます。すっかりおばちゃんモードです。せっかくですから、曲目を記しておきますね。
0:00〜仲順流り(ちゅんじゅんながり)
2:33〜久高
3:32〜スンサーミー
5:02〜スーリ東(あがり)
6:23〜海ヤカラー
7:01〜果報節
7:50〜調弦(三下げ?)からの、インスト赤田首里殿内
8:24〜宮古のあやぐ
9:36〜調弦(本調子に戻す)唐船どーい
S野さん、貴重な動画の情報をありがとうございました。
来週も、三密対策をしつつ、のんびりとやります!
ブーゲンビリアも咲いています
冒頭にも書きましたが、久しぶりに皆様にお会いできて、心から嬉しかったです。やっぱり直接会わないと、話さないと、この楽しさやグルーヴ感はリモートでは出てきません。
でも、雑談は最小限にとどめてきっちり練習したい方は遠慮なくおっしゃってください。ビシビシやります(多分)。
今なら、期間限定で事務所前の見事なブーゲンビリアも鑑賞できます。
見学も歓迎です。次回、6月9日火曜日午後5時より(午後10時くらいまで)皆様のお越しをお待ちしております。
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