歌謡曲を三線でコピーするときに
この記事は、移転する前のブログから転載したものです。
沖縄とは関係ない、歌謡曲を三線で弾いてみたい!
原曲キーで弾けない、という問題
メンバーさんのリクエストで、弾いてみました。
阿久悠作詞の、「懐かしいマッチの炎」。オリジナルの歌は市川由紀乃さんです。
YouTubeにアップしましたので、よかったらお聴きください。
前奏で、「八」の音が不安定になったのが心残りです。時間が限られていたため、一発録りにチャレンジしたら、この体たらく…。
三線、キーの幅が結構狭いのです。
上記動画のキーは本調子の「G-C-G」です。
個人的に(と言いますか、経験上)三線で一番低い調弦は、この「G-C-G」だと思っています。
それ以上に低くすると、一弦(うーぢる)の音が出なくなってしまうんです。ゆるすぎて、「ボヨヨ〜〜ン」と頼りない、変な低音になってしまいます。
でも、この曲、原曲はもっと低いんです。
三線でいうと、「E-A-E」。
一弦がボヨヨ〜ンなのは当然としても、二弦(なかぢる)まで覇気のない音になってしまい、三線らしい響きなぞ皆無で、どこか遠くで巨人が屁でもこいているような、またはジャイアンがリサイタルで「ボエ〜〜〜」と叫んでいるような音になってしまいます(こんな表現ですみません)。
本来のキーで唄って再現したい気持ちはありますが、そういう訳で止むを得ず「G-C-G」で唄いました。
では、三線を高く調弦して、一オクターブ下で歌えばいいのでは?
そうなんです。
その手が、あるんです。
ただし、残念ながらおそらく一オクターブ上の「E-A-E」目指して三線のカラクイを回したら、かなりの確率で弦がブツッと切れてしまいます。
三線の弦が耐えうる一番高い調弦は、個人的には「D-G-D」、無理してその半音上までかな、と感じます。
声の低い女性はD-G-Dを試してみるのも一興ですよ。
もともと、三線は男性の声のキーに合っている楽器です。女性は「沖縄音楽のキー、高すぎ…」と感じられる方が多いのではないかと思います。
どうしても唄いたい曲があるけど「G-C-G」でも無理!という女性のみなさま、カラクイをぐぐっと上げて(切れないように気をつけながら)、「D-G-D」で弾いて一オクターブ下で唄ってみる、というのはいかがでしょう?
私自身は声が高めなので、試してみることができないのです、残念ながら。
試された方のご意見、ご感想をお待ちしております!
最後に「懐かしいマッチの炎」の工工四を置いておきます。
下の画像をクリックすると、PDFが開きます。プリントしてお使いください。
では、また、来週!!
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