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摘んできた生のお茶の葉をあれこれしたら、本当にお茶ができた!

娘が摘んできた、生の茶葉、どうしよう?! なんと至高のお茶ができあがりました!

自家製の、最高のお茶。なぜ急須を使わないのか等、どうか記事をご覧ください。

ど素人が奮闘した結果、美味しいお茶になったので、記録しておきます。

摘み立ての茶葉を、そのまま丸二日間放置する事案が発生。

2021年、5月の半ばのことです。
梅雨に片足を突っ込んだようなそぼ降る雨の中、14歳の娘が市教委主催の茶摘みイベントに参加して、お茶っぱをレジ袋いっぱいに摘んで帰宅しました。

 

宇部藤河内茶園
レジ袋に詰まったお茶の葉の写真を撮り忘れたので、山口県宇部市の奥座敷、藤河内(ふじごうち)に広がる茶畑の写真をご覧ください。2021年5月3日、娘撮影。

袋の脇には、折りたたまれた、小さめのプリント。

 

製茶体験(手揉み茶)


①お茶の葉を摘む

一芯三葉(芯に葉を3枚つけて摘みます。)

②お茶の葉をむす

つみとったお茶の葉を、蒸し器で、少しずつ蒸します。
青くさいにおいが抜けたお茶の葉を平たい入れものに広げます。
できるだけ早くお茶の葉の水分をとばします。

③お茶の葉をもむ

からいりしたお茶の葉を、平たい入れものに広げて、冷やします。
温度が下がったら、お茶の葉を少しずつ手にとって、もみます。
もむことで、お茶の葉の水分を出していきます。

④お茶の葉をいる

油のにおいがしないフライパンやホットプレートに、お茶の葉を入れて、こがさないように気をつけていりましょう。

⑤ ③もむ→④いるを4〜5回くり返す


⑥仕上げの乾燥(お茶のできあがり)

お茶の葉をザルやキッチンペーパーに広げて、太陽に当たらないようにして、かげ干しします。
空気が入らない入れものに入れて冷蔵庫でほぞんします。

 

娘が雨の中一生懸命に摘んでくれたお茶の葉はとても嬉しかったけれど、プリントをチラ見して、「結構、時間と手間が必要だな…」と、正直少し面倒に感じた私。もう夕方だったのもあり、その日はそのまま放置を決め込むことにしました(娘ごめん)。

 

翌朝。
せっかくの茶葉がれてしまうのでは、と思い、「冷蔵庫に入れようか?」と娘に尋ねると、
冷蔵庫に入れるために袋の口を閉めたら発酵が進むって聞いたから、だめ。」
今すぐ娘が蒸して揉んで煎ってくれたらラクなんじゃがのう、と思いながらも、この日はお互いに多忙だったため再び放置。

 

さらに翌日。丸二日常温で放置してある生の茶葉がさすがにかわいそうになってきたので、午後早めに帰宅し、覚悟を決めて、作業に入ることにしました。

 

着脱式マルチホットプレートが大活躍!

 

我が家のホットプレート。鍋なら4人前くらい。通販の商品っぽく、撮影&加工してみました。

キッチンの収納からこの大きくて付属品も多いセットを引っ張り出すのは少々でしたが、このマルチホットプレート(商品名「グリルなべ」)は、お茶づくりの大正解でした!

 

これ、「蒸しプレート」がついていて、蒸し物がラクにできるんです。

※この商品自体はすでに廃番になっていますが、後継機種には蒸しプレートがついてない模様です。便利なのに!(2021年5月30日追記。調査不足でした…!後継機種にも、フルバージョンにはきちんと付いていました。象印グリルなべ「あじまる」EP-RV30-TA

 

ということで、今回はこのでかくて便利でマルチな家電が、

  • 蒸す

  • 広げて冷ます

  • 揉む

  • 煎る

上記4役すべてをこなします(揉んだり広げたりするのは人間がやります)。

 

蒸し時間は、適当に。

蒸します。火力は「強火」。

理由は特にないのですが、何分蒸せばいい?などの疑問が湧き上がっても、調べることなく、そのまま突き進みました。ネット情報なし。野生のカンとプリントの情報だけが頼りです。

 

プリントによると少量ずつ蒸すようなので、一応2回に分けて蒸しました。しかし、お茶の葉は蒸してもさほど見た目が変わりません。なんとなーく、軽く火が通ったな、このへんでいいんじゃないかな、というところで止めました。2〜3分でしょうか。いや、もっと短かかったかもしれません。

 

もし、「自宅で生の茶葉を抱えて困っている人」がネットでの情報を探してここに辿り着いたとしたら、「色々と適当でも、お茶はできる」という情報を持ち帰ってください。
以下もこの調子ですが、大丈夫です、ちゃんとお茶になります。

 

あれ?本当に蒸しました?てくらい、青々としています。

蒸しても見た目の変化は「しんなりしたかな?」程度ですが、においは明らかに違います。生の状態ではほとんどにおわなかったのに、蒸すと「何かお茶っぽい、いい香り」がしてきます。

 

手前のは蒸し終わって広げて冷ましているお茶。奥のほうで、もう半分を蒸しています。冷ますほうの茶葉の下にあるのは、BBQ用の網です。未使用のものがたまたま家にありました。

生の茶葉は「うちの子、本当にお茶を摘んできたのかな、そのへんの庭木の葉っぱでもちぎってきたんじゃ?」などという、よくない考えが頭をよぎる程度には特徴のない葉っぱでしたが、蒸したらやっと「本当にお茶だった!」と確信が持てました。

 

娘に心の中で謝りつつ、安心して、揉み&煎り×5回の工程へ進みます。

 

揉み&煎り、前半戦(2回目まで)

揉みます!一回め。

生っぽい、ツヤツヤしい感触です。ツヤツヤ&パキパキしています。ハリがあるというか。グイグイ揉みこもうとしても、指の間からつるっと抜け落ちる葉があります。

 

ちなみに、茶摘みイベントの際にお茶のプロから直接話を聞いた娘がこの写真を見て「揉むときの手つきが、教わったやり方と全然違っててウケる」と感想を述べていました。

 

プロ直伝の手つき。転がすように、優しく。とのこと。グイグイ揉みこむ必要はなかった模様。

 

揉み一回煎り一回。桃栗三年柿八年。

テレビかなにかの影響でしょうか。お茶を煎るときは素手で「あちっ!あちっ!」と騒ぎながらやるイメージが、私にはあります。なので最初は素手を突っ込みかけましたが、別にわざわざ熱い思いをする必要はないな、と思い直して箸を使うことにしました。

 

2回目の揉みを挟んで2回目の煎り。量が増えたのは、二度に分けて蒸した茶葉をここで合流させたからです。

一回の煎り時間は5分程度でしょうか。火力は「中火」(後半、変えます)

この調子で、5回揉んで5回煎ります。作業自体は面倒なだけでなく楽しさもあるのですが、先が長い…!

 

後半戦(3〜5回目)。

3回目の揉みから、ベタベタしてきました(不安)。

わかりにくいですが、手のひらベッタベタ。

水分が出て、べたついてきました。
私はナムルを作るときに手で調味料を揉みこむ(そのほうが美味しい、と韓国出身の知人に教わった)のですが、ほうれん草のナムルほど柔らかくはないけど、もし、普段は捨ててしまうブロッコリーの葉の部分でナムルを作ったらこんな揉み心地じゃないかな、程度には野菜っぽい感触で不安になってきます。さては蒸し過ぎか。もう、このままナムルにしてやろうか。

 

3回目以降の「煎り」の温度は「とろ火」。

ナムルにするのをぐっとこらえて、3回目の煎り。寄りの写真で。

面倒な作業を早く終わらせたい気持ちから、前半は強火寄りの中火で煎りの作業を進めていました。が、茶葉はわりかしすぐに焦げそうになってしまいますし、特に後半戦に入るとベタベタの茶葉から出た水分がホットプレートにこびりつき、そのこびりついた成分がすぐに乾いて粉々になって焦げ始めてしまいます。3回目以降の火力は「とろ火〜弱火」で十分です。

 

5回目の「揉み」。まだまだ水分が多くて、とても不安。

いつか「料理している感」が去って、「お茶を作っている感」が出てくるんじゃないかと期待しながら最終回の、5回目の揉み。
ベッタベタではなくなりましたが、ペタペタします。そして、まだ青々しい。本当にお茶になるんだろうか。

 

5回目の「煎り」。いよいよ最終コーナーに差し掛かります。
ちょっと持ち上げたりして。

あ、どことなく、お茶っぽさが出てきました…!

 

そのほうが美味しいお茶になるような気がして、なんとなく最後の「煎り」は長めにしました。10分経ったところで、終了!

 

最終工程。キッチンの片隅で、2〜3日、干します。

触った感触は、しっとり、ほんわり。揉みが足りなかったのか、茶葉の形がそのままになっている部分が見られます。

あんなに面倒だと思っていたのに、いざ終わるとなると、少し寂しい気持ちになります。

 

陰干しの適所を求めて家中をうろついた挙句、結局キッチンに戻ってきました。

味見をするために、一枚齧ってみました。
う、うまい。柔らかな苦みと渋み、そして後からやってくる甘さ…!
よかった、一応飲めるお茶になりそうです。

 

一番奥の、やや色が濃い茶葉は、すでに「蒸し」まで終わっている葉を少しだけ分けて貰って娘が持ち帰ったものです。生の茶葉と一緒くたにしようかと思ったのですが、こちらは最初の放置期間に発酵して中国茶のような香りを発し始めていたため、別に作業しました(なので、実際には計10回「揉み」&「煎り」をやっています)。

 

すぐに飲もうと思ったら、お預けを喰らいました。

このあたりで、娘が帰宅。
おやつにしよう、お茶をいれようよ、このお茶で!と言うと

 

「乾燥と同時に熟成するって聞いたから、今はだめ。二日間、待たないと。」

 

仕方ないので、その間「3年熟成ハバネロかんずり使用『暴君ハバの種』」を食べたり

 

匂いだけでからい(美味しかったです)。

鰹のタタキを光に透かすとおみやげ屋さんでよく見かける石に見える!という発見をしてみたり

 

「ほら、秋芳洞で売ってる、石!」
この写真は、フリー素材から。サードオニキスという石。
言われてみれば…!

事務所でひとりカーテンを作ったりして待ちました(下の記事です)。

 

 

宇部生まれ宇部育ち、自家製のお茶の味は…?

やっと、飲みますよ!

二日後、カラッカラに乾きました。

そして、

 

こうして、
こうなりました。

お茶の葉が大きいせいか、お湯を入れたあと、茶葉が広がって味と香りが出るまでかなり待ちます。具体的には、急須にお湯を入れてからお弁当の塩サバを焼き始めて、焼きあがった頃に上記のような色合いになっていました。

 

お茶を待てずにコーヒーをいれました。

 

そりゃあ、もう、美味い。

ふくよかな香り、さわやかな甘み、そしてほんの少し顔を出してすぐに姿を消す、淡い渋み…!

 

これは、あれに似ている。
20数年前に発売されて、その美味しさに日本中が驚いた、伊藤園の「金の烏龍茶」。
味だけでなく、初めて金の烏龍茶を飲んだときの感動もよみがえります。四半世紀ぶりに。


1995年の発売以来「金の烏龍茶」ブランドは、希少品種“黄金桂”と“鉄観音”を使用した、黄金色に輝く烏龍茶飲料としてご好評をいただいています。今回のリニューアルでは、キンモクセイのような甘く優雅な香りが特徴の黄金桂をたっぷり使用することで、さらに華やかな香り立ちを引き出しました。また、蘭の花のような香りと濃厚な味わいが特徴の鉄観音を加えることで、華やかな香りと深い味わいがさらに際立つ、爽やかな後味の烏龍茶飲料に仕上がっています(黄金桂6割、鉄観音4割使用)。高温の湯で丹念にじっくりと抽出することにより、香料や調味料を一切使用せずに、黄金桂の名にふさわしい味・色・香りを最大限に引き出しました。伊藤園ニュースリリースより

 

冒頭の写真を再掲。急須を使わず、中国で飲む中国茶のように、カップに直接茶葉とお湯をいれたほうが美味しい!

摘みたての、良質の茶葉を二日間常温放置してしまったことで少しだけ発酵してしまい、それがまたうまいこと高級中国茶の風味を添えることになったような気がします。

怪我の功名、人生万事塞翁が馬。

 

そうそう、揉みと煎りをわざわざ別にした「色が濃いほう」のお茶も、同じ味でした。
分けた意味なかったな。
でも、こういうの、分けないとわからないですものね。

 

絶対に、また作ります。

レジ袋いっぱいの茶葉は、ほんの数日ぶんの、美味しいお茶になりました。

冷凍保存しています。手前が色の濃いほう、奥が普通のもの。右は、大きさ比較のためのオールフリーです。

大事に飲んでいるのであまり減ってないんですが、それでもこの少なさ、心細さ…!
本気出せば数日以内に飲んでしまう量です。

 

今年はもう無理かもしれませんが、せっかくひそかなお茶の産地である宇部市に住んでいるのだから、来年、またやります。できたら、毎年やりたい。

 

それにしても、時間と手間を(私にしては)かなりかけて、ようやくできた自家製のお茶。
この量を見るにつけ、普段飲んでいる煎茶の大きなパック、あれを作るためにどれだけの人手と時間がかかっているのか、それを何の感動もなくスーパーで「安いから」と理由だけでカゴに放り込んでいたことを反省しましたこれからはもっと感謝の気持ちを持ってお茶を買おう

 

フリーザーバッグに入れる前は、「うほっ、一年分ある!」と思ったのに。袋詰めすると少ないんですね…。

 

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