ヅラヅラ思い出話 〜テレビにツッコミ編〜
こちらは、旧「ヅラ生活のすゝめ(zurazura.net)」から加筆修正のうえ、転載した記事です。
テレビで見た、ヅラ女子高生
お茶の間で家族とドラマを見ていた夏
小学生の頃、母とふたり、お茶の間でテレビを見ていた。
(自分の記憶では中学生だったが、Wikipedia「おれたち夏希と甲子園」を見たらまだ小学5年の頃だった模様)
あらすじは『野球部に入りたい女子高生(夏希)が監督に直談判するも女子の入部に前例がない学校側は「坊主頭にしろ、と言えば諦めるだろう」と考えて、そのように夏希に伝えるが、本当に坊主頭で登校してきて野球部に入れざるを得ず、しかも捕手としての才能がある。はてさて、甲子園出場なるか…?!』的な青春ドラマだった。
普段あまりテレビを見せたがらない母が私を誘ってわざわざこのドラマにチャンネルを合わせたのは、坊主頭でも前向きにがんばる主人公の姿を私に見せたかったのだ、と思う。
上記イラストは、夏希が坊主頭をウィッグで隠して登校、だが朝の挨拶で「礼!」とともにウィッグが落ちて坊主頭が露わになってしまう、というシーンである。
ありえな〜〜〜い!!
後ろに落ちやすく、前に落ちにくい。
今私が使っている(そしてWigLilya(ウィッグリリア)のサイトで販売している)ウィッグは、でんぐり返しをやっても、おそらくダイビングをやっても落ちない。
が、私が若い頃使っていたウィッグは、すぽっと被ってうなじの辺りのアジャスターでちょっと締めるだけの、よくあるクラシックタイプ(ウィッグの種類についてはこちらをご覧ください)だったので、下手をすると落ちそうになることがよくあった。
でも、落ちる方向は「お辞儀」ではないのだ。お辞儀をしても土下座をしても落ちることはないので、そういう動作は思う存分、やっていい。
逆に、「海老反り」系の動きが危ない。
上のイラストでなんとなくおわかりいただけるだろうか。ウィッグが覆っている面積は頭頂から前よりも、後ろの面積が広いのである。
面積が大きいだけに髪の量が多く、その分の重さが加わり、テープや糊なしで被っているだけの状態なら、常に後ろの方へ重力がかかって引っ張られているような感じである。
もう、ほんの少し冗談で引っ張られるだけで落ちてしまう危険性を孕んでいる。髪が長いウィッグは前後のバランスがもっと悪くなるため、さらに危ない。
お辞儀ではウィッグは落ちないが、ウィッグを日常使いしている女性の気持ちは簡単に落ちることがある
そうなのだ。ウィッグをつけて生活していると、些細なことで気力や気分が落ちてしまうことがある。
突風が真正面から吹いておでこが露わになったとか、友人たちと急に温泉施設に行くことになったとか、好きな人とデートでムーディな雰囲気になったのに おでこや耳の生え際を触られたら…と気になってキスを許すことができなかった、とか。
そんな中(キスの話については、「おれたち夏希と甲子園」を見ていた40年前の小学生とは縁のない話だが)、このドラマの主人公、夏希の明るさとひたむきさには、やはり励まされた覚えがある。母よ、その節はありがとう。
坊主頭でもハゲでも前向きに明るく、まっすぐ生きていこう。お天道様は見ているし、周囲もちゃんと見守ってくれる。そう思う。
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