人毛ウィッグをなるべく長持ちさせる、取り扱い方法
人毛100%ウィッグの寿命を延ばそう。弱点は、摩擦と乾燥!
寝ても覚めても頭から離れないヘアロスによるウィッグの悩みに寄り添いたい、ウィッグリリアの島袋です。
人毛ウィッグ、高価なものなのに、扱い方によってはかなり短期間で使用できないくらい傷んでしまうことがあるんです。そうならないためにはどうしたらよいか、人毛ウィッグの弱点を知り、そこから守るための日頃のケアを、ヘアスタイル別に攻略していきます!
弱点その1:摩擦(ブラッシング、服の襟、枕、風etc.)
ブラッシングを見直そう
ブラシはNG、目のあらい櫛を使いましょう。
ブラッシング、という言葉を使いながらこういうことを言うのはナンなのですが、人毛ウィッグにブラシを使ってはいけません!
「ブラシ おすすめ」のワードでWeb検索をすると、豚毛のブラシや、新しいところではTANGLE TEEZERがヒットします。
もちろん、それらのブラシは「自毛」にはとてもよいものなのでしょうが、ウィッグには不向きです。
なぜなら、人毛ウィッグの毛髪は一般的な日本人の毛髪よりも細く、また皮脂による自然な潤いがまったくないため、細かいブラシの目が非常に絡みやすく、また、絡んだ箇所がほどきにくいからです。
ブラシが絡んだ部分を無理にほどくと、毛髪の中心部が折れてしまいます。
トリートメント剤やヘアオイルなどは、表面を滑らかにすることはできても、中心部を修復することはできません。
折れてしまった毛髪は、もう元には戻らず、弾力性がないパサパサの髪になってしまい、ウィッグの寿命を縮めることに繋がります。
ウィッグの髪を守るためには、ブラシを絡ませないことが一番なのです。
櫛の使い方
一番からみやすい毛先から、丁寧に、解きほぐすように使います。
櫛が引っかかる感じがしたら、櫛どおりをよくするオイルやミストを使いましょう。
髪に無理な力をかけないようにします。
全体的に、櫛どおりがよくなれば、ブラッシング完了です!
ストレートヘアのみ! 金属製の櫛で仕上げます。
【ディープウェーブ等の、カールがついたウィッグには絶対に使用しないでください】
ナチュラルストレート、シルキーストレートのウィッグの場合は、目のあらい櫛だけではどことなくもっさりした仕上がりになってしまうこともあります。
その場合は、仕上げとして金属製の櫛を使います。
金属でできた櫛は静電気が起こりにくいため、ブラッシング時に静電気で髪同士が絡みつくトラブルを防ぐことができます。
また、髪は、どんなに気をつけていても小さなゴミやホコリを集めてしまいます。
このゴミやホコリが、髪の毛を絡ませる要因のひとつでもあります。
目のあらい櫛では取り切れないホコリも、目の細かい櫛ならきれいに取り除くことができます。櫛で集められたホコリが見えたら、指でつまむように取り除いてください。
ブラッシングのしすぎに注意!
ブラッシングで髪が整うのは気分がよいものです。
しかし、過剰なブラッシングは髪に静電気を起こし、また髪の表面を守っているトリートメント材やヘアオイルを取り除いてしまうため、かえって髪に負担をかけてしまいます。
ブラッシングを日に何十回もしないとヘアスタイルが保てないようなら、すでに毛髪が傷みきっています。
そのときは、ウィッグの買い替えを検討しましょう。
洋服、枕や寝具からウィッグを守ろう
服の「襟」がウィッグの大敵!
日常生活の中で、髪に接触することが多い、服と寝具。
どちらも、摩擦することで静電気を引き起こし、髪のもつれや髪の傷みの原因となることがあります。
洋服の中でも、人毛ウィッグの一番の大敵は、「服の襟の、後ろの部分」です。
服の襟部分の摩擦を防ぐ手立てをせずに放置すると、
このような状態になってしまったら、もう買い換える以外に手立てがありません。
襟足部分の傷みを防ぐために、ここぞというとき以外は、髪を束ねて襟に触れないようにしておきましょう。
私は、自宅や事務所にいるときは大抵ツインテールで過ごしています。人と会うときだけ、ほどいて軽くスタイリングします。
枕、布団の摩擦から髪を守るには?
寝る前に、髪をまとめましょう。
個人的にはツインテールがおすすめです。さらにロングヘアーなら三つ編みにすると、長い髪が寝具の中で絡まるのを防ぐことができます。
朝、髪をまとめた状態で、毛先から丁寧に目のあらい櫛で
先に梳かしておかないと、ゴムがウィッグの細い髪に絡まってしまい、ゴムや髪を切るはめになります。
風から髪を守るには?!
ビーチでの散策、山でピクニック、楽しいですよね。しかし、屋外で常に風に吹かれている状況は、ウィッグにとって非常にストレスがかかっている状態でもあります。
そのような状況では、髪をまとめるのはもちろんのこと、帽子も活用しましょう。
海岸近くの風は潮を含むため、ただでさえ絡みやすいウィッグの髪を、絡んだまま塩分で固めてしまいます。
いったん絡んでしまうと、櫛で解くのも一苦労です。解く際に、髪を傷めてしまう可能性もあります。
風に髪をなびかせるのはインスタ映えとしては最高ですが、ウィッグの場合は絡ませないことが一番です。
弱点その2:乾燥
自毛よりも、乾燥しやすいウィッグ
頭皮から直接生えているわけではないウィッグは、皮脂の潤いに頼ることができません。
そのため、頭髪よりも乾燥しやすいのです。
だからといって、人毛ウィッグが常にカラカラに乾いているわけではありません。人毛は天然のタンパク質でできており、毛髪そのものに吸湿性、放湿性があります。
しかし、何も保湿をしなければ、周りの空気が極端に乾燥している場合は、ウィッグの毛髪も同じように乾燥してしまいます。
かと言って、過剰なヘアオイル等の使用は、逆に毛髪の自然な吸湿を妨げます。また、余分なオイルによって表面がベタつくことで、余計なゴミやホコリを招いてしまいます。
湿度が低い日は、軽めのミストで水分を与え、またその水分を逃さないよう、軽くオイルスプレーなどでコーティングすることをお勧めします。
高価な専門のウィッグ用品を取揃える必要はありません。市販品で大丈夫です。
まったくケアしなくても傷みを招きますし、やりすぎてもあまりよい結果にはなりません。
こまめな、ほどほどの保湿ケアを心がけましょう。
コットン製の枕カバーを使わない
たいていの寝具は、汗を吸うために、吸水性の高いコットン(木綿)でできています。
でも、人毛ウィッグの場合、コットン製の枕カバーは、あまりお勧めできません。
コットンの枕カバーは、必要以上に、髪の水分を奪ってしまうからです。
※下記の記事をご参照ください
枕をコットン以外の布で覆うか、上記の記事のようにサテン、またはシルクの枕カバーをお試しください。
ウィッグを付けたまま寝る場合、頭皮からの皮脂で枕カバーが汚れることはないため、カバーの汚れが目立ちにくいのですが、それでもやはりカバーが汚れていると肌荒れの原因に繋がります。汚れが目立たなくても、枕カバーの清潔を保つよう心がけましょう。
まとめ
人毛ウィッグの寿命を縮めるのは、
摩擦
乾燥
この二つです。
摩擦と乾燥からウィッグを守って、より快適で長持ちなヅラ生活を楽しみましょう。
こちらの記事もどうぞ
屋号 | ウィッグリリア/宇部沖縄三線愛好会 |
---|---|
住所 |
〒755-0022 山口県宇部市神原町2-5-10 レントハウス神原22号室 |
営業時間 |
10:00~17:00 定休日:火曜、土曜、日曜、祝日 (沖縄三線愛好会は火曜10時から) |
代表者名 |
シマブクロ サチコ(シマブクロリリア) 島袋 幸子 (島袋りりあ) |
info@zurazura.com |