キャップ別にみたウィッグ
ウィッグの構造は、一つだけじゃない?!
寝ても覚めても頭から離れないヘアロスによるウィッグの悩みに寄り添いたい、ウィッグリリアの島袋です。
ウィッグ、実はたくさんの種類があるんです。
今日から連載でキャップ(ベース)の構造や素材別に種類を分けて解説していきたいと思います。
大まかな、キャップ(ベース)の違いを見てみましょう。
「毛髪の束」が縫い付けてあるタイプ(クラシックなウィッグ)。
ウィッグの毛髪が結びつけてある、または縫いこんであるベースの部分を、ここでは「キャップ」と呼びます。
昔からよくあるタイプのウィッグとしては、毛髪をまるで「のれん」のように平たく束にしたもの( ※注)を平行に、ベースに縫い付けてあるタイプです。
注:英語で「ヘアバンドル」または「ヘアウェフト」と呼びます。日本語では「蓑毛」。確かに蓑っぽさがあります!
人工毛(化繊)の、安価なタイプのウィッグはこのタイプのものが主流です。
(毛髪が人毛100%ですと、このタイプであってもかなり高価になることがあります。)
毛髪が薄いレースに結んであるタイプ(レースウィッグ)。
クラシックタイプのウィッグは、額やもみあげなどの生え際を出すヘアスタイルには不向きです。
髪を耳にかけたい、額を出すヘアスタイルを楽しみたい場合の選択肢として、海外製人毛ウィッグにみられる「レースウィッグ」があります。
信じがたいことに、なんと全部手作業で結んであります…!
この、レースウィッグには大まかに二種類あります。
キャップ全体がレースでできている「フルレースウィッグ」と、額から頭頂までレースで、後頭部はヘアバンドルが縫い付けてある「レースフロントウィッグ」です。
フルレースウィッグ
後頭部、一部色が違う部分は「伸縮性のあるジャージ生地のような薄い布」です。
レースは伸縮性がないため、この部分をつけることによって、個々人の頭の形や大きさにフィットできるようになっています(キャップはS、M、Lのサイズ展開があります)。
また、写真には襟足のストラップがありませんが、オプションで付けることも可能です。
レースフロントウィッグ
レース部分は「総手植え」なため、フルレースウィッグは価格が高くなりがちです。
そこで、後頭部がクラシックタイプのような「ヘアバンドル縫い付けベース」になっている「レースフロントウィッグ」をご紹介します。
価格はクラシックタイプとフルレースウィッグの中間。
襟足を出すことはできませんが、額やもみあげを出すヘアスタイルは可能です。
ただ、キャップのサイズ展開に乏しく、頭が小さい方にはやや不向きです。
上記3種類、それぞれの特徴。
キャップの構造別に、クラシックタイプ、レースフロントウィッグ(額周辺から頭頂部がレース)、フルレースウィッグ(全体がレース)の三種類をご紹介しました。
それぞれの大まかな特徴を、下記の表にまとめました。
化繊の人工毛で、生え際が出せない不自然なクラシックタイプ、そして、人毛で襟足まで生え際が出せる、自然なフルレースウィッグ。
さらにその中間地点に位置するレースフロントウィッグ、と捉えていただけたら、と思います。
自然さを求めるなら断然フルレースウィッグなのですが、ヘアスタイルの自由度が高いウィッグは、装着に手間暇とコツが要ります。
装着の手間を、下記に表としてまとめました。
-
クラシックタイプ
装着の方法は?
すぽっとかぶるだけです。
装着にかかる時間は?
ほとんどかかりません。
装着にかかる手間は?
手間も、ほぼ必要ありません。
装着に必要な道具は?
特にありません
すぐに脱げたり落ちたりするので、それを防ぐためにウィッグ専用の両面テープがあると便利です。商品ページへ -
レースフロントウィッグ
装着の方法は?
額から耳まで、専用のテープで止めます
装着にかかる時間は?
やや時間がかかります。慣れれば10分程度で装着できます。
装着にかかる手間は?
ウィッグのレース部分にテープを貼って装着します。慣れないうちは面倒だと感じるかもしれません。
装着に必要な道具は?
ウィッグ専用の両面テープと、剥がすためのリムーバーが必要です。
テープ、リムーバー共にウィッグリリアで購入できます。商品ページへ -
フルレースウィッグ
装着の方法は?
生え際をぐるっと専用のテープで止めます。
装着にかかる時間は?
慣れないと、かなり時間がかかります。慣れれば15分〜20分程度です。
装着にかかる手間は?
面倒ではあります。でも、そのぶん生活の質が上がります。
装着に必要な道具は?
ウィッグ専用の両面テープと、剥がすためのリムーバーが必要です。
テープ、リムーバー共にウィッグリリアで購入できます。商品ページへ
レース部分には専用の両面テープや接着剤を使用して頭皮にくっつける必要が出てきます。
ウィッグが必要な理由も、かけられる時間や手間も人それぞれです。
これが正解!というものはありません。
以上、「クラシックタイプ」「レースフロントウィッグ」「フルレースウィッグ」の特徴について大まかにお話をしてきました。
それぞれ、一長一短があります。
そして、ウィッグが必要な理由も、人それぞれ、様々です。
快適なウィッグ生活を送る一助になれば、と思います。
日本国内で手に入れづらいことと、装着の手間暇がかかることから、レースウィッグの知名度は日本ではまだ高いとは言えません。日本語で書いてある詳細な説明もほとんど見られないのが現状です。
もしこの記事が、ヘアロスに悩む(またはそれ以外の理由でウィッグが必要な)どなたかの、ウィッグ選びの参考になれば幸いに思います。
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