【ウィッグを長持ちさせるために】その1:ウィッグの多頭飼いのすゝめ
ウィッグを酷使しないために
寝ても覚めても頭から離れないヘアロスによるウィッグの悩みに寄り添いたい、ウィッグリリアの島袋です。
ウィッグを長持ちさせたい、という連載を始めます。第一弾は「ウィッグは一つだけではなく、複数個あったほうがいいよ」というお話です。その理由を、これから解説していきます。
私たちにとって、ウィッグは毎日使うもの。
ワードローブ、大公開。
我が家(事務所)のワードローブです。
事務所ですが、すべて私個人所有のウィッグたちです。
私自身が現在つけているものが一つ、そして自宅待機のウィッグがあと1つあります。
一番右は、化繊のウィッグです。お遊び用で、普段は使っていません。他は日常的に持ち回りで使用しています。日常の持ち回り現役人毛ウィッグ、今のところ合計5つあります。
※ちなみに、使用しているハンガーはニトリのスカーフ用ハンガーです。ウィッグスタンドは場所を取るので使っていません。
毎日使うものには「替え」が必要です。
人毛ウィッグは高価なものです。
それに、たいていの人々にとっては、購入する機会もそれほどないものだと思います。
ですので、ほとんどの人の中に「高価な人毛ウィッグは人生で一個だけ買うもので、買ったら半永久的に使用するもの」という思い込みがあります。
確かに、一時的な使用で、時々出かけるときだけウィッグを装着する場合でしたらそれは決して思い込みなどではなく、賢い考え方だと思います。
しかし、私のように毎日毎日24時間ウィッグを装着する場合は、話が違ってきます。
毎日使う下着を一着だけでなんとかしようは考えないですよね。洗濯したら着るものがなくなってしまいますから。
毎日使うウィッグも、同じことです。
でも高価なので、下着というよりは革のパンプスのような感じだと思ってください。
かと言って、高価な人毛ウィッグを下着の枚数と同じくらい持つ、ということは現実的ではありません。
本革の良い靴のようなもの、とご想像いただけるとよいかと思います。
やや背伸びをして買う、高級な、履き心地のよいもの。
革靴、特にパンプスやヒールって、靴本体の身になれば重労働です。活動はたいてい屋外、紫外線や風に晒され、人間の体重をヒールの細い部分で支えて激しく動き、長い時間耐え、着地はいつもスムースな地面とは限らず時にはゴツゴツ粗いアスファルトに打ち付けられ穴ポコにヒールがはまって傷つくこともありますし、人間がうっかりして水たまりにダイブさせられることもあります。
だから、革の靴は手入れして休ませますよね。ヒールや革が傷んできたら、専門店へ持って行きますよね。
人毛ウィッグも、同じです。毎日結構な重労働に耐えてくれています。
装着して日常を過ごすだけでも襟足のあたりの毛髪は首や背中の動きで常に摩擦が起きていますし、空中のホコリや花粉や油などを吸着してしまう材質のためすぐに汚れがつきます。また、私のように24時間使う場合は就寝時に寝具と摩擦が起きて、髪の表面を傷めてしまいがちです。
だから、休ませる必要があるのです。
使わないときは、洗って乾かして丁寧に櫛で梳いて、ハンガーにかけて休ませます。
スニーカーと革靴とを使い分けるように
常に、革靴でなくてもいい
そんなにいっぺんに人毛ウィッグをいくつも取り揃えるなんて、無理。
それはそうです、決してお安いものではないですから。
最初は、化繊やミックス毛の安いウィッグと交互に使用するのはどうでしょう。
大事なのは「たったひとつの人毛ウィッグを毎日毎日使わない」ことなのです。
休む暇なく重労働に明け暮れていると、ウィッグは早く寿命を迎えてしまいます。せっかく大枚はたいて購入した人毛ウィッグなのに。
人毛ウィッグは、傷んでしまうともう元には戻りません。
毎日使うのではなく「休ませる日を設ける」ルーティーンづくりが必要です。
革靴を履いていけないイベントやお天気ってありますよね。
ビーチで遊ぼう、と誘われたら高価なハイヒールではなくサンダルかスニーカーで出かけるでしょうし、暴風雨の日にわざわざ高級な革のパンプスでお出かけしなくても、レインブーツを履いた方が幸せです。
同じように、人毛ウィッグがひとつしかない場合は、化繊のウィッグをスニーカーやサンダルのように使ってください。
ただ、靴のたとえと大きく違うのは、ウィッグは「ビーチであっても暴風雨であっても、化繊よりは人毛のほうが心地いい」ということ。
お財布に余裕が出てきたら、2個目、3個目の人毛ウィッグをワードローブに増やして、人生を大いに楽しんでいただきたいな、と心から思っています。
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