萩往還まつり「技」明木展
こちらはLilya-s.comから加筆修正のうえ、転載した記事です。
自衛隊エイサーとの初コラボ!
美しい街並みで、楽しいお祭り
元号が変わりました。令和。いい響きですよね、凛としてて柔らかで。
でも、まだそんな感想を抱くには日が浅い令和になってすぐの5月3日。
早朝から萩へ向けて車を飛ばしました。
事前に聞いていたのは「萩市全体の大きなお祭りだけど、会場があちこちに分散している。お祭りに訪れた人々は会場を渡り歩いて一日楽しむ。そのお祭りの一会場で自衛隊のエイサーと私とのコラボ演奏(演舞)を披露する」ということ。
宇部から向かうと、萩の市街地の少し手前、山間ののどかな地域にその地区はありました。明木と書いて「あきらぎ」と読みます。
自衛隊エイサーの宮田さんとは、小郡の「やまぐちわらんちゃ★エイサー隊」の練習で何度もお会いしていますが、この萩往還まつりが初めてのコラボ。
私の唄にのせてエイサーを踊ってくださるとのことで、光栄ながら緊張が高まります。
演奏前にうろついて写真を撮っていたのでそれらを貼ってごまかしていますが。
今回、演奏&演舞の写真ゼロです!
毎回悩みどころではあるのですが、ステージに立っている自分自身は撮影できませんし、見知らぬお客様に「今、撮った写真、私にください!」とお願いするわけにもいかず。
写真こそ残りませんでしたが、観客の皆さんの心の中には沖縄の唄と勇壮なエイサーがしっかりと残ったはず、です(希望)。
お祭りの、ステージ担当の方々もとても気さくで気持ちの良い方ばかり。お客様の声援や眼差しも暖かく、私と宮田さんの心の中にもこのお祭りとこの街の印象が、素敵な思い出として残ることになったのでした。
不思議なご縁の話
また、演奏を終えてお昼ご飯を食べに出たところでハンサムなご年配の男性に声をかけていただきました。
「あなたは、誰から三線を習ったね?」と。
こういうことを聞かれるのは珍しいことなんです、山口県では。
首都圏であれば、いろんな流派がひしめいてあちこちに三線の先生がおられるのでこのような質問はわかるのですが、山口には三線の先生はおられない、と聞いています。
いいえ、昔、下関に古典だけを教える先生がおられて、野村流の古典のみ、絶対に民謡は教えてくださらなかった、師事していたけれどいつの間にかフッと引っ越されてそのままになった…というまぼろしか何かのような話を友人から聞いたことはあったっけ。
宮古島出身の師匠から20数年まえに習ったのが最初でして…、とお答えしたら「宮古島ときたら『ばんがむり』だね」と。
驚きました。驚きながらも「ええ、ばんがむり、この曲ですよね」と唄って返したり、また「狩俣に知人がいてね」とお話しされるので「狩俣にはこんな曲があるんですよ」と『狩俣のいさみが』を唄ってお聞かせしたり。
話が進むに連れて、この男性は何者なんだろう?という思いがむくむくと湧き上がってきたので、今度はこちらからいろんな質問をぶつけてみました。
男性は、沖縄にお仕事で数年滞在されたことがおありで、その時に時間が余っていたので三線でも習おう、と野村流の門を叩いた、と沖縄との関わりを聞かせてくださいました。
さすがに古典は難しく、滞在期間中に習得できたのは「かぎやで風」「恩納節」「こてい節」の三曲のみだったこと。
そして、山口県に戻ってから、周囲にせがまれるままにこの3曲だけ教えておられたこと。
当時は下関だったけど、数年前に事情があって故郷である明木に戻ってきたこと。
「!」の記号だけが頭にバーン!と現れました。
まぼろしの先生、目の前のこのお方に違いない!!
友人の名前を出して確認したところ、間違いありませんでした。
すごいご縁です。出会えて、嬉しかった。
この先生のお名前をこのブログに出して良いものかどうか確認を取っていないのでただMさん、とお呼びします。
Mさんは三線だけでなくいろんな才能をお持ちで、尺八は師範の免状を習得され、さらに石笛の普及にご尽力されている、とお聞きしました。
もう三線を弾くことはあまりないとおっしゃっていましたが、こうしたご縁もできましたし、いつの日か三線を抱えて明木までお訪ねしようかな。
その時までには、私も苦手な古典をある程度克服して、M先生とご一緒させていただけたら、と願っています。
人生の楽しい目標が、また一つ増えました。
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2019/12/31更新
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