親子でもっさー、となりがちな件
この記事は、旧「ヅラ生活のすゝめ」ブログから転載したものです。
オチも情報も特にない、短いエッセイです。
幼少時に髪を失ったことによる、将来へのちょっとした影響
私の観察によれば、女の子というものは、顔が映るものさえあれば自分の髪をいじる生き物である。
そして、自分の髪を長時間思う存分いじることによって、様々なヘアスタイルを習得していくのである。
それができなかった、元女の子がお母さんになってしまった場合
はい。親子でもっさー、となりがちなんです(私調べ)。
髪、なかったですからねえ。
習得する機会を逃してしまったためか、まとめ方も結び方も、何もわからないんです。
9年前に帰国した際、娘を都内の区立幼稚園に通わせることになりました。
基本、親が送り迎えをする規則でしたので、朝と午後、必ず園に行くわけですが。
浮いてました。物の見事に。
「島袋さんご一家は帰国したばかりだから、多少見た目が違ってもしょーがないよねー」的な、周囲の気配りもあったのでしょう。
浮いてましたが、とても仲良くしていただきました。一年後に宇部市へ越すことになった時には、これ以上ないくらい盛大な歓送会までしていただきました。
ここの区立幼稚園で出会った皆様には感謝しかありません。
浮いてたのは、帰国したばかりだから、ではなかった、よね。
ええ、かなり前から気づいてはいました。
ヘアスタイルの自由度が高いはずのウィッグを着けているのに、ほぼ同じヘアスタイルで通している自分に。それが腰まで届くようなロングヘアーで前髪も作ってないため、周囲から浮く原因になっていることに。
わからないんですよね。何をどうしたらいいのか。
同じように、娘にもどうしてよいかわからないので、とりあえず一つにまとめてゴムで縛るくらいしかできない。
できない、と思い込むことで苦手意識から目を背けてしまう
周囲から、なぜ何も手を入れないロングヘアなのか、と聞かれる度に「沖縄民謡を唄ったり教えたりしているからこのヘアスタイルでないとダメなのだ」と説明することで、自分も納得したつもりでいました。
いや、そんなことないんですよ。冷静に考えたら。
普段はおしゃれにゆるふわのお団子でも作りゃいいじゃないですか。
ウィッグなんだから、短くしてもいいし、染めてもいいし、何したっていい。
何より、娘にはもっと手をかけてあげたほうがいいですよね。
おそらく、髪のことをあまり考えたくないんだと思います。
髪がない、という事実に正面から向き合うことを、心の奥底で拒否している自分がいるのです。
このブログを開始することも、ウィッグを販売することも、そのことが原因で最初に大きな壁が立ちはだかりました。
壁を一部壊してみたり、壁に隙間がないか探してみたり、回り込んでみたりして、やっと気持ちの整理がついたところです。髪がないって、面倒ですね。
徐々にではありますが、事実を事実と受け止めて髪について正面から考え始め、ようやくヘアスタイルのバラエティーを増やしつつあるところです。
親から教わらなくても娘は自力できちんと習得していく
そうなんです。
2020年現在、ティーンエイジャーになった娘は、毎朝長い時間鏡に向かってああでもないこうでもないと髪をいじっています。
親がうだうだと悩んだり堂々巡りを繰り返している中でも、娘は自力で学んでいく。
そろそろ「親子でもっさー」から卒業できそうです。
…とりあえず、娘だけは。
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